贈与型賃貸マンション
※現在、ご成約済みです。
今回ご紹介するリノベーション事例は、当社が取組んでいる「贈与型賃貸住宅」のマンション版である「贈与型賃貸マンション」。
「贈与型賃貸住宅」は当社が考案した取り組みで、今まで「贈与型賃貸住宅」を4件、贈与型賃貸住宅の進化形である「寄付贈与型賃貸住宅」を2件提供してきた。そして今回の「贈与型賃貸マンション」は1件目であり、「贈与型賃貸住宅」に関連する住宅では7件目である。
贈与型賃貸住宅・マンションの仕組みとしては、対象物件に賃貸として10年間住み続ければ、11年目以降に❝賃貸として住み続けるか❞、 ❝住み続けた家と土地を贈与で譲り受けするか❞の選択ができるという仕組みである。
もちろん、賃貸期間中は入居年数に関係なく退去は自由である。
尚、「寄付贈与型賃貸住宅」については、別のお家(中小島_寄付贈与型賃貸住宅_vol.1、江里町の家_寄付贈与型賃貸住宅_vol.2)でご紹介しております。
当社はリフォーム・リノベーションも行う不動産業者であり、「贈与型賃貸住宅・マンション」の対象となるお家は空き家でのご相談をいただいたお家である。
当社の経営理念は「未来の子供たちのために持続可能な循環型建築社会の市場創造を行う」ことであり、当社がリフォーム・リノベーションを行う理由として、
「1.空き家対策
全国的に空き家が増えてきている。空き家をリノベーションし、更に数十年先も住めるお家に生まれ変わらせる。そして、新たな住人を迎え、空き家を1軒でも多く減らしていく。
2.子育て支援
贈与型賃貸住宅は10年間賃貸物件として住んだ後、入居者が土地・建物を贈与で譲り受けるかどうかの選択できるが、何故10年か? それは、子育て世代の10年後を想定してのこと。子育て世代の10年後のお子様方は高校・大学への進学時期であると考え、その時期に土地・建物を贈与で譲り受けすることで、家賃の支払いがなくなり、少しでも子育てにお役立ちできればと考えた。
3.マイホーム支援
賃貸物件として10年間住み、毎月家賃を払っていただければ、その後はご自身のお家になる。 子育て世代以外の方でも、資金面等での不安でご自身のお家を断念された方の選択肢になれればと考える。
4.斜面地の活性化
当社の事務所がある長崎市内の空き家は「斜面地」に多い。斜面地にあるリノベーションしたお家に人々が住むことで、その斜面地の活性化に繋がる。
5.環境対策
当社のリノベーションの特徴は❝古いものと新しものの組み合わせ❞である。古いからと言って、壊すのではなく、まだまだ使用できるものは残しリノベーションを行っていく。解体されるもの(ゴミとなってしまうもの)を減らしていく。 」
がある。
「贈与型賃貸マンション」としてご提供する、今回ご紹介のお部屋は築50年近くのマンションの一室。
この地域にマンションが建ち始めた頃に建設されたマンション。壁には断熱材が入っておらず、リノベーションにて断熱材を入れている。
こちらの引き戸、前はドアだった。ドアだとその分、開閉時にスペースが必要になるためレールを新設。引き戸の裏のデッドスペースに棚を新設。空間の有効活用である。
玄関タイルは以前からのもの。同系色ながらも、床と側面部分のデザインが異なるタイルを使用。現代でも通用するオシャレなタイルである。
ガラス戸はそのまま使用。
リノベーション前は、お風呂やトイレのあるリビング側から奥の部屋へ行くには、その間にある部屋を必ず通らなければならず、個人の専用空間として使うことができなかった。その結果、完全な共有空間であった。
リノベーション後は、その中間の部屋に障子を設置することで、視線や空間をある程度仕切ることが可能に。完全な個室とまではいかずとも、一定のプライベート空間の確保ができる。書斎や寝室としての利用に加え、クローゼットとしての活用も可能な空間である。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
今回ご紹介したお部屋では、床や壁・天井の張り替え、塗り替えを行っておりますが、別のお家では、数十年前から使われている床材をそのまま活かしたリノベーション事例もございます。
それぞれのお家に合わせたリノベーションを行っておりますので、ぜひ他のお家の事例もご覧いただけますと嬉しいです。