星取の家~ryuboku_taste~

「古い家」=「もう住めない家」と思われがち。
しかし「古い家」でもリノベーションをすることで、更に、もっと、住み続けることができるお家はまだまだある。

壊さず利活用することで環境対策に繋がり、
古い家の魅力を皆さんに「見て」・「触っていただき」、「伝え続ける」ことで建てては壊すという住宅常識ではなく、古い家を次の世代へと繋いでいく持続可能な循環型の住宅が常識化すべきであると考える。

今回ご紹介するお家は昭和48年の高度経済成長の時代に建てられたお家。
長崎市はもちろん全国各地にこの時代の建物から住む人が居なくなり、空き家が増え続けている。
このような空き家に再び輝きを与え、今後50年以上、受け継がれるお家に生まれ変わらせることが大切である。

デザインのコンセプトは❝懐かしさ❞と❝斬新さ❞+流木。
とある世代からは「懐かしい」、
とある世代から「斬新」と思っていただけるレトロな部分を残しつつ
そのままではゴミとなる流木を組み合わせ
住み心地の良さを求めた間取へと変えている。

玄関に新しく置いた❝ryuboku_taste❞の荷物置き場。 手が荷物でふさがった状態で帰って来た時際はここに荷物が置ける。材料は流木。複数の流木の組み合わせで出来ている。

こちらも流木で出来ているが、言われないと分からないほど触り心地は滑らかでおしゃれな手すり。角の丸みは海に流されながら自然と丸くなったもの。全くと言って良いほど、家の中にあっても違和感がない流木素材。玄関のタイル、壁、昭和ガラスとの相性もいい。






下の写真のBeforeは台所だった場所。
AfterもBeforeと同じお部屋ではあるが現在は台所ではない。
しかし敢えて、台所の名残として換気扇やタイルの壁や勝手口はそのままにしてある。

お家やお部屋を探される際、動線やお部屋の使い方について、何使用のお部屋にするを考えるかと思う。
「ここが寝室で…」「ここが書斎・・・」「ここが○○の部屋で…」等々。
換気扇と勝手口が付いているこのお部屋の使い方のご提案として、
愛煙家のお部屋、又はアウトドアがお好きな方のお部屋はいかがだろうか。
換気扇と勝手口が付いているので換気ができ、汚れが付いた荷物を運ぶ際に便利である。

一般的なお家だと壁はクロスで仕上げる事が多いが、
今回のお家はマットなアイボリー色のペイントで仕上げており、敢えて建具等の周りの塗装はせずに元の下地となる色を残している。
下地の色を見せることで、少し古くなった下地の色が懐かしさを感じさせてくれる。

2階建てのお家は子育てが終わり、親御さん世代のみの生活になると「2階部分のお部屋はあまり使ってなくて…」と言われるお宅は多い。
せっかくの2階部分を最も有効に活用できる方法がリビングである。
2階をリビングとする効果としては「人通りの視線が気にならない」・「日当たりが良い」・「景色が良い」がある。
その結果、より居心地のよいリビング空間が出来上がる。


リノベーション前は和室が2部屋あったお部屋。
襖を全て取り外し、LDKとして利活用。

床の間スぺ―スが台所の一部に。
床柱もそのまま活かし、押入れだったスペースは冷蔵庫収納スペースに。
鴨居や長押等もそのまま残しており、木材の色もそのままである。
古い木材の色と新しい木材の色、不思議とどちらが目立つわけでもない組み合わせ。
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Beforeでは5~6帖程の和室だったガラス戸を外し、Before写真の壁と水平に引戸レールを追加しLDKの入口を設置した。








最後までご覧いただきありがとうございます。
今回ご紹介した物件は昭和40年代後半に建てられたお家でしたがいかがでしたか?
昭和感満載のお家でも「まだまだ住めるお家に変えられる」と感じていただけたでしょうか?

当社ではまだまだ築年数が古い物件のリノベーションも行っており、当HPでもご覧いただけます。 

「古いから」と言って、そのままにしていたり、壊していくのではなく、
住めなくなる前に一軒でも多くの古い建物を活用し残していく。
新しい家だけでなく、古い家をリノベーションし更に住んでいく社会(環型建築社会)も住宅常識の一つの選択肢となれるよう活動を続けて参ります。

YouTube「長崎暮らし」からも、こちらのお家をご覧いただけます。
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