西小島ライフ15~長崎平屋住人~
「空き家となった古い家」=「解体」と思われがち。
しかし「空き家となった古い家」でも、リノベーションをすることで更に、もっと、住み続けることができるお家はまだまだある。
壊さず利用することで環境対策にも繋がり、古い家の魅力を皆さんに見て、触っていただき、伝え続けることで、建てては壊すという住宅常識ではなく、持続可能な住宅が常識化すべきであると考える。
今回ご紹介するお家は長崎市内にある昭和33年に建てられたお家。
長崎市内だけでなく全国各地で、この時代に建てられたお家の空き家が増加している。
このような空き家を更に50年、受け継がれる建物に生まれ変わらせることが大切と考える。
平屋建てで、こぢんまいとした生活を楽しむことができるお家。
室内はマットなアイボリー色で自然の木の色とよく合うテイストに仕上がっている。
こちらは障子を外した状態。とても解放的であり、窓から差し込む日に癒される。
障子をはめた写真。寒い時期は閉めたほうが正解かもしれない。
おなじ場所でのBefore/Afterの写真。
壁の色・素材を変えるだけで随分と雰囲気が変わる。
最近のお家はフローリングが多いが、若い世代の方にも「畳のお部屋も欲しい」と言われる方が結構いらっしゃる。
使用しているステンドグラスは地元の女性作家による作品。
リノベーション後は台所(シンク奥)にパントリーを設置。
コンパクトなお家だからこそ、空間を上手く利用できる間取りに変更。
洗面台がある場所はリノベーション前は浴室だったところ。敢えて、ピンクタイルはそのままに。
わずかな空間も無駄にすることなく、浴室付近に洗濯干しや物置場となる場所を作った。
近くには洗濯機を設置する場所があるので、洗濯物を「伸ばす」→「干す」の作業がしやすい。
こちらは既存建物部分をくり抜いて作った『バイクガレージ』。
長崎市は「坂の街」ともいわれる。車は通らなくともバイクが通る場所も多いため、あると便利な『バイクガレージ』。
奥には倉庫も。
最後までご覧いただきありがとうございます。
今回ご紹介した物件は築60年超えのお家でしたが、当社ではまだまだ築年数が古い物件のリノベーションも行っており、当HPでも事例をご覧いただけます。
これからも
リノベーションを行い、
「古いから」と言って壊していくのではなく、
一軒でも多くの古い建物を活用し、残していき、
古い家を更に住むことができる家へと変えていくこと(循環型建築社会の市場創造)を目的とした活動を行って参ります。
↓YouTuber 品川さんの「長崎暮らし」でもこちらのお家を見ることができます。