kobata庵
築61年の平屋。まだまだ古くても活かせるところは残していく、Vintage style。
既に60年以上も経過した家。更に20年、30年住み続けていくに為にはそれ相当の改修も必要である。新しく改修したところと、残していくところのバランス感覚が問われる家。
リビング。写真では家具と本を置いているが、ここはテレビを置く場所として造作したスペース。もちろん、写真同様、ほかの家具等を置くことも可能。ある世代からは懐かしく、ある世代からはお洒落と思われるようなスイッチやコンセントが各所に。
今ではなかなかお目にかかれない、木枠のガラス戸をそのまま使用。上と下部分にはすりガラスが使用されており、シンプルではあるが可愛らしいガラス戸である。
竿縁は桜の木で出来ている。状態が悪くないため、そのままの状態で(天井も含め)これからも使い続けていく。
Beforeでは写真上部真ん中辺りに台所が見ているが、このお部屋は台所、廊下、隣の和室と繋がっていた。リノベーション後は台所側に壁を作り、天井を吹き抜けにした。
写真左側手間の壁は、もともと漆喰が塗装されていた。しかし、剥げてしまっていたため、綺麗に削り落した。下地部分を補修し、味のある壁として再活用。床はそのまま残し、天井部分は自社で加工した杉板で張替えた。
壁は補修を行い、洗面所は別に設置したが、こちらの洗面台もそのまま使用。
日頃あまり気にかけて見ていないかもしれない、欄間や天井付近。そんなところまで眺めたくなるような、お家に。