漆喰格子の家「~長崎町屋~」
「空き家となった古い家」=「解体」と思われがち。
しかし「空き家となった古い家」でも、リノベーションをすることで更に、もっと住み続けることができるお家はまだまだある。
築58年のお家。
築58年となると、外壁や軒下、屋根の経年劣化が出てくるのは当然のことであり、
修理や補修をしていくことで、更にお家に愛着がわいてくる。
とは言え、手に負えなくなる場合がある。
今回、そんな所有者様よりご相談いただき、弊社で買い取り後、リノベーションし販売することとなった。
まずは玄関。
戸は二重になっており、外側は銅板で出来ている。銅板がどのように変化していくか楽しみである。
この丸太とウッドチップは檜を使用。
玄関を開けた瞬間、檜の香りが迎えてくれる。
Before(リノベーション前)/After(リノベーション後)は同じ場所を撮影した写真。
BeforeとAfterでは全く異なる雰囲気に仕上がった。
玄関から入ってすぐのお部屋。
来客が多い方やご自宅で教室や販売をされる方にもお勧めの場所。
2Fにキッチンとリビングがあるため、
片付けが出来なかった日でも、お客様とこちらの部屋で過ごすことができ、
教室や販売もこちらで行える。
床材は全て無垢材を、壁の仕上げは漆喰を使用。
階段の下のスペースを活用し収納スペースに。
1F奥にある、こぢんまりとしたお部屋。集中して作業をされたい方にお勧め。
もちろん、寝室としてもご使用いただける。(クローゼット付き)
ここからは2F(LDK)
畳のあるこの場所は、
窓に肘を掛け、好きな音楽と好きな飲み物を片手に、
外を眺めながらゆったりとした時間(ご褒美時間)を過ごしたくなる場所。
休日の前の日の夜には、
漆喰の壁に好きなドラマや映画を映しだし、ついつい夜更かしをしてしまいそうなリビング。
天井の梁は元々使用されていた梁を使用。
1Fにあった台所を日当たりの良い2Fへと移動。
キッチン側にも窓がある。
窓があることで、開放感が生まれる。
しかし、真向いのお家への又はお家からの視線に困る時もあるかもしれない。
そこで、格子を設置。
この格子が「漆喰格子の家~長崎町屋~」(お家のタイトル)の由来となった格子である。
ここからは夜の様子・・・
銅板の戸に反射した照明が暗い夜でも温かく出迎えてくれる、お店の入口のような玄関。
漆喰の壁や天井に写る照明の灯りや影がとても綺麗である。
これからも
リノベーションを行い、
古いからと言って壊していくのではなく、
一軒でも多くの古い建物を活用し、残していき、
古い家を更に住むことができる家へと変えていくこと(循環型建築社会の市場創造)を目的とした活動を行って参ります。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。