腕木椅子

大工職人が製作した椅子。
材料は建物の床下で根太(ねだ)として使用されていた木材。
しかし、最初から床下の根太として使用されていたものではなく、電柱で電線を繋ぐための“腕木”として使用されていたもの。
“電柱の腕木”から“根太”となり、“根太”から“椅子”としての役割を果たしている。

座る部分の一面だけを鉋(かんな)で削り、あとは床下から出てきた時の状態で椅子として組み立てている。
一面を削るだけで美しい木目が顔をだす。


根太として使用されていた時の建物にも歴史がある。
居留地に建てられた“長屋”が分筆され“個人宅”となり、
“個人宅”がリノベーションされ“店舗”(令和3年3月現在はレンタルスペース)となっている。椅子としての役割はここからである。


時代を超え役割が変わっても、長く使用できるのが木材の魅力、素晴らしさである。

※当建物のリノベーションについては、当HPのリノベーション事例「1F wabi/2F 呂色の梁」に掲載しております。

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